組織で働くにはスキルよりも協調性が重要!30人チームのサブリーダーを2年間務めた経験から解説

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「リーダーに必要なスキルってなんだろう」
「リーダーの立ち回り1つで職場環境かわるから責任重大」
「良いリーダーってなんだろう?」

これは私がリーダーに任命された時に思っていたことです。

リーダーの考え方ひとつで、職場全体の方向性や雰囲気が変わってしまいます。2年間30人チームのサブリーダーを務めた経験から、私は協調性が重要だと考えました。

スキルの高さや責任感ももちろん重要です。しかし、メンバーと協力して目標に向かって働くことが、組織の成功につながると考えたからです。

この記事では、私の2年間のリーダー経験から、スキルよりも協調性が重要だと考えている理由を解説します。現状リーダーとして働いている人や、これからリーダーになる人は、ぜひお読みください。

チームにはスキルよりも協調性が重要だと思う理由

まずは、チームにはすきるよりも協調性が重要だと思う理由を3つ解説します。

  • 雰囲気は一度壊れると修復が難しいから
  • スキル不足の場合誰かが解決できる
  • 雰囲気の悪さは離職につながる

1つずつ詳しく解説していきます。

雰囲気は一度壊れると修復が難しいから

職場の雰囲気は一度壊れると修復がとても難しいです。

スキルは後から身につけることができますが、一度悪くなった人間関係や職場の雰囲気を元に戻すのはとても困難です。また、協調性があれば、スキルレベルが足りなかったとしても、協力することで乗り越えられるかもしれません。

他にも、スキルを身につける際は、1人で問題解決ができるケースが多いです。しかし、職場の雰囲気や人間関係の問題が1人でどうにかなることは、滅多にないでしょう。

スキルレベルが高くても、メンバー同士がギスギスしていると、チームとしての力は弱まってしまいます。そのため、長期的に組織で働く際は、スキルレベルより協調性が重要だと考えています。

スキル不足の場合誰かが解決できる

チームで働くうえで個人のスキル不足は、大きな問題にはなることは少ないです。

吉田 昂仁郎
吉田 昂仁郎

スキルレベルの問題であれば、チーム内の他のメンバーがフォローすることで解決できます。

また、人には得意不得意があって当たり前です。苦手なことは得意な人にやってもらうことで、品質の向上が期待できます。

たとえば、新入社員がExcelの操作に慣れていなくても、先輩社員が教えたり代わりに作業を行うことで業務は進みます教えてもらいながら一緒に行うことで、次に同じ作業をするときには一人でできるようになっているかもしれません。

スキルの問題であれば、周りのメンバーで解決ができる可能性があります。

雰囲気の悪さは離職につながる

職場の雰囲気が悪いと、人が定着しにくいです。

人間関係が原因で辞める人はとても多く、労働環境や給料よりも重要視されることがあります。

厚生労働が公表している「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、男女ともに職場の人間関係が退職の要因として上位にあります。

職場は1日の中でも多くの時間を過ごす場所の一つです。そのため、雰囲気が悪いと「ここに来たくない」と感じてしまい、退職につながってしまう可能性があります。

吉田 昂仁郎
吉田 昂仁郎

時間とコストをかけて新人教育を行っても、退職された場合、新しい人を採用して一から教育し直す必要があります。教育コストが削減できないことは、会社にとって大きな負担になるでしょう。

しかし、雰囲気や風通しの良い職場は、離職率が低くなります。教育にかかるコストが減らせるため、チームの雰囲気を良好に保つことは、個人のスキル以上に重要だと考えています。

参考:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況

協調性を壊さないように意識していたこと4選

ここでは、私が協調性を壊さないように意識していたことを4つ紹介します。

  • 信頼関係の構築
  • 話した内容を覚えておく
  • ネガティブな話題をしない
  • 顔を合わせて話す機会を作る

ここで紹介する内容を参考に、協調性のある職場づくりを行ってみてください。

信頼関係の構築

職場のメンバーとの信頼関係は、協調性を築くうえでとても重要です。

お互いに協力していく姿勢を構築するためには、信頼関係という土台が必要です。信頼関係があると、相手の意見を素直に受け入れたり、遠慮なく自分の考えを伝えたりできます。

たとえば、同じチームのメンバーがミスした場合、信頼関係ができていれば「次はこうしよう」と前向きにサポートできるでしょう。しかし、信頼関係がなければ小さなミスから大きなトラブルになりかねません。

また、信頼関係が構築できていない人間同士では「これは言った方がいいのかな」と感じた内容を伝えてくれないことが多いです。ふとした考えがチームをよくするきっかけになることがあるため、信頼関係が薄ければ生産性の高い会話は難しいです。

信頼関係は日々の行動の積み重ねによって築かれるので、一朝一夕で成り立つものではありません協調性を築くためには、信頼関係を壊さないように普段から意識することが重要といえます。

話した内容を覚えておく

人が話したことを覚えておくことは、職場環境のよさに直結します。

「この前言ってたあれどうなったんですか?」と以前話した内容を覚えてもらえると、嬉しいと感じる人が多いです。話を覚えていることで「自分に関心を持ってもらえている」と感じてもらえるでしょう。

職場で働く人に対するポジティブな感情は、全体の雰囲気の良さに直結します。良い雰囲気の職場では、メンバー同士が互いに助け合いながら働けるでしょう。

ネガティブな話題をしない

職場のメンバーで話す際は、愚痴を話題にしないようにしましょう。

誰かの悪口や仕事への不満などのネガティブな話題を話すと、場の雰囲気が悪くなりやすいです。

また、職場内の人の愚痴を話題にした場合、本人に内容が届いてしまう可能性があります。愚痴を漏らしていたことを聞かれてしまうと、人間関係にヒビが入ってしまうでしょう。

日頃から明るい話題や、建設的な内容を心がけることが大切です。ポジティブな内容を話すと、聞く人の気持ちも明るくなり、よい雰囲気が生まれやすいです。

顔を合わせて話す機会を作る

顔を合わせて話す機会を設けることで、お互いに理解し合えるようにしていました。

私がサブリーダーを務めた職場は、フルリモートの環境でした。プロフィールに顔写真をつけず、カメラを起動することもありませんでしたので、互いに顔を知らないことが多かったです。

吉田 昂仁郎
吉田 昂仁郎

体感も含めますが、顔が全く分からない相手とは、信頼関係を築くのに時間がかかります。そのため、食事会や飲み会などの場を設けて、顔を合わせて話す機会を意図的に作っていました。

一度でも会ったことがあれば人柄がわかるので、相手の人間性を考慮しながらスムーズに仕事ができます。

リモートワーク中にチャットを送ることは、顔を合わせなくても行えます。しかし、会った後の方がより親しみがわき、やりとりする際の緊張やストレスが少なくなるでしょう。

フルリモート環境で仕事している場合には、顔を合わせて話す機会を設けることが重要です。

リーダーとして意識したこと

ここでは、私が30人のサブリーダーを行っていた時に意識したことを紹介します。

  • 相談してもらえる関係を構築する
  • 周りのメンバーを頼る
  • メンバーと知識レベルを合わせる
  • 細かなコミュニケーションを取る
  • メンバーをモチベートする

リーダーとしての立ち回りに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

相談してもらえる関係を構築する

悩みが出てきたときに、相談してもらえるような関係を構築することを心がけていました。

自分の体験談ですが「何かあったら相談してください」と言ったことはないです。理由としては、実際に悩んだ時に相談できる相手は「何かあったら相談してください」と言ってる人ではないからです。

実際に相談できる相手というのは、信頼関係が築けている人になるでしょう。そのため、何かあった際に相談してもらえるように、信頼関係を構築することに注力していました。

周りのメンバーを頼る

1人で抱え込まず、メンバーを頼ることも重要なことと思っています。

リーダーになると「いつでも頼ってもらえるように頑張らないと」と思う人が多いでしょう。この考え方そのものは、リーダーにとって非常に重要な要素です。

しかし、リーダーになったからと言って、全ての能力でチームメンバーより秀でているとは限らないでしょう。タスクによっては、チームメンバーの方が器用にこなせることの方が多いです。

チームメンバーの方が器用にこなせる業務に関しては、頼ることが重要です。また、頼られることで、自分の存在意義や価値を実感し、自己肯定感が高まる人が多いです。

頼ることで、お互いにより良い関係性を築くきっかけとなり、チーム内の雰囲気が良くなっていきます。

吉田 昂仁郎
吉田 昂仁郎

リーダーが自分で頑張ることも大切な考えですが、メンバーを頼ることも意識することが重要です。

メンバーと知識レベルを合わせる

リーダーだからといって先走り過ぎないことは、とても意識していました。

リーダーになると参加する会議が増えることから、周りのメンバーよりも多くの情報を持っていることが多いです。そのため、自分の知識レベルのまま話を進めてしまうと、話題についてこれないメンバーがいるかもしれません。

会議が終わった後に情報を共有し、メンバー全員が業務の話題に置いていかれない体制をつくることが重要です。

吉田 昂仁郎
吉田 昂仁郎

もちろん中には共有してはいけない情報も混じっていることもあるため、展開する内容には注意しましょう。

細かなコミュニケーションを取る

細かなコミュニケーションを心がけて、メンバーとの人間関係の距離感を話さないようにしていました。

リーダーになると、会議が多くなる関係上、チームメンバーとのコミュニケーションが疎かになりやすいです。中には「あの人リーダーになってから距離を感じるようになって、話しかけにくくなった」と思う人もいるでしょう。

チームメンバーがリーダーに対して距離を感じるようになると、悩みや新しいアイデアなどを話してくれなくなるかもしれません。チームの中で意見を出しにくい環境は、職場での心理的安全性に影響します。

リーダーになると、業務が多くなるので、今までのようにコミュニケーションを取りにくくなることは誰もが同じです。しかし、日ごろからチームメンバーとコミュニケーションを取っていき、心理的な距離を離さないようにしましょう。

メンバーをモチベートする

生産性の高いチームを実現するためには、働いている人の仕事に対するモチベーションが必要です。

メンバーやる気の源となるポイントを把握して、モチベーションを高められるように務めましょう。

たとえば、分析や調査が得意な人に営業や事務の仕事を任せていても、仕事への熱意は上がりにくいです。メンバーとコミュニケーションを取ることや、仕事ぶりなどから得意分野を見つけて、適切な業務を割り振ることが重要です。

人に褒められることでやる気が上がる人は、具体的な仕事ぶりを褒めてモチベートしましょう。

吉田 昂仁郎
吉田 昂仁郎

私のチームの中には、細かな事務作業にやりがいを感じる人がいました。こちらの気づけたのは多くの業務をしてもらったことと、細かなコミュニケーションを取ったことで気づけました。

そのため、問い合わせ対応から配置転換を行って、事務仕事をメインで仕事を行ってもらったことがあります。本人としては、適性のあると感じているようで、その分やる気も上がったとのことでした。

他にも、忙しい時にはリーダーが率先してチームを鼓舞することが重要です。チームメンバーが前向きに仕事に取り組める環境を作ることは、リーダーとして重要なことだと感じています。

協調性のあるリーダーはスキル以上の武器になる

リーダーはどの職場にも必要な存在です。また、リーダーの良さが職場そのものを左右すると言っても過言ではないかもしれません。

この記事では「良いリーダってなんだろう?」と考えて、実際に行動しながら思ったことをまとめてみました。あくまでも個人の考え方にはなるので「こんな考え方はリーダーに必要ないだろう」と思う人もいるでしょう。

しかし、リーダーに必要な能力は、職場によって変わってきます。私はスキルよりも協調性を重視していましたが、逆の考えをもたないといけない職場はあると思っています。

職場で求められる能力を身につけて、チームをうまくマネジメントできるリーダーを目指してください。

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