5年間の営業経験を武器に取材ライターへ!話しやすい雰囲気を作るために意識していることとは?

ライティング

今回は、取材ライターとして活躍されている小町ヒロキさんにお話を伺いました。

2年半の間に260名以上にインタビューをした実績があり、2023年9月には自身の取材ライターとしてのノウハウをまとめた「取材ライターマスター講座」をリリースしました。取材した会社の数は115社を超えており、取材ライターのスペシャリストと言っても過言ではありません。

本記事では、取材ライターになるまでのキャリアや、話し慣れていない相手にインタビューするときに意識されていることについてお話を伺いました。

大手損害保険会社に入社されるも休職、そこからフリーランスになるため合宿へ行きライターへ

──小町さんがライターになるまでのキャリアを教えてください
大学を卒業した後、損害保険会社である東京海上日動で5年間営業の仕事をしていました。入社の難易度が高い会社ではありましたが、レベルの高い環境に身を置いて成長したいという気持ちが強かったです。

ただ、営業はとてもタフな仕事だったので、体調を崩してしまって休職した時期がありました。その時に自分の将来のキャリアについて考えて、ワークキャリアが主催する「田舎フリーランス養成合宿」に参加しました。1ヶ月間の合宿を終え、2020年10月に専業ライターとして独立しました。

──多くの選択肢があったと思いますが、あえて合宿に参加しようと思ったきっかけを教えてください
休職しているタイミングで、知り合いからワークキャリアの合宿のことを教えてもらったことがきっかけです。1ヶ月間でみっちり集中してフリーランスになるための勉強ができる環境が、私に向いていると思ったので参加しました。

合宿に参加したことによって、会社の看板を背負わずに、個人の力で稼ぐ力や自走力が身につきました。会社員として組織に所属しなくてもお金を稼げた時は本当に嬉しかったですね。

──小町さんがライターになろうと思ったきっかけがあれば教えてください
Webサイト制作や動画編集など、一通りやってみたなかでライターが一番私に合っていると思ったことがきっかけです。

フリーランスでも違う道もあったと思いますし、同業他社や異業種への転職も考えていました。しかし、私は自分のスキルで稼ぐということに憧れを抱いていたこともあり、ライターになることを決意をしました。

また、前職で携わっていた金融の知識が活かせるのではないかという期待もありましたね。

営業の経験が活かせると思って始めた取材ライター

──SEOライターから取材ライターをやってみようと思ったきっかけがあれば教えてください
自分にできることをリストアップして「営業の経験が活かせないか」と考えたのがきっかけとなり、取材ライターにチャンレンジしてみようと思いました。

得意意識のあった金融ジャンルの記事を書いていましたが、おもしろさが感じられず私のイメージと違っていました。

そのような時に、営業で培ったコミュニケーション能力や、さまざまな職種のお客様と関わった経験が活かせると思い、取材ライターにチャレンジしてみました。

──取材ライターに一番重要なものはやはりコミュニケーション能力だと思いますか?

たしかにコミュニケーション能力は重要ですが、それよりも好奇心を持つことの方が重要だと思います。

強い好奇心を持ち、自分ごとのように相手に興味を持てれば、インタビューされている側としても嬉しいものです。インタビュー時に深堀りの質問ができるのに加えて、リサーチにも力が入ります。

しかし、好奇心が弱いと、深堀りのポイントもうまく見つけられないこともあるので、奥深さの無いインタビューになりがちです。

コミュニケーション能力はもちろん重要ですが、人と話すことが得意ではない人でも取材ライターとして十分活躍できると思います。

──取材ライターとして活動するなかで、SEOライターで培った経験で活かせている部分があれば教えてください

基礎のライティングスキルは間違いなく活かせている部分です。

ただ取材が上手いだけではダメで、ライティングスキルがないと良い記事が書けません。SEOライターの経験があったからこそ、スムーズに取材ライターに移行できたと思っています。

それ以外だとリサーチの部分です。一次情報にアクセスするなど、リサーチのきめ細やかさは活かせている部分だと思っています。

──SEOライターと取材ライターで記事の書き方など違う点があれば教えてください

相手の人柄をリサーチすることや、ストーリー性を持たせて執筆することは、SEOライターとの違いです。

どういうバックグラウンドを持っている人なのかといった、人となりを調べる部分は取材ライターならではのリサーチです。その人のSNSやnoteを覗いて、どういう人なのかと言った部分を腹落ちできるところまで調べています。

ただ、本当に有名な人になると多くの本を出している場合や、相当な量のツイートをされているので、全部読むとなるとキリが無いです。そういった場合は、記事の単価とかを考慮して「このくらいの情報量だったら大丈夫かな」って思えるところまでリサーチをしています。

また、記事を執筆する際には、自分なりに回答内容を解釈し直し、実際の回答の順番を入れ替えるなどしてストーリー性を持たせてるようにしています。

取材に関する基本的な知識が一切なかった3年前、今では取材中に記事のイメージができるように

──取材ライターとして活動するなかで一番大変だったことは何でしたか?

一番大変だったのは初めてのオフライン取材です。

今はWebやTwitter(現:X)上に多くの情報があると思いますが、当時は本当に少なかったです。例えば、何を持っていけばいいのか、どんな格好していけばいいのかなど、初歩的なところから一切わかりませんでした。

さらに、オフラインなので、気が抜けなくて緊張もすごかったです。事前のリサーチにはかなりの時間をかけて取材に臨みましたが、不慣れなことからぎこちない進行になってしまいました。

他には、1時間のインタビューを15分でやってくれと言われたことや、導入事例のインタビュー なのに先方が商品を導入してなかったとかのトラブルもありましたね。

──取材ライターを始めた3年前と比べた時に成長できたと思う部分を教えてください。

取材中に頭の中で、どんな記事になるのかと言ったイメージする力はかなりついてきたと思います。

最初の頃は、取材中に頭の中で記事化のイメージが全然できていなかったです。なので、取材が終わってみないと「どういう記事になるのかな?」といったことが考えられませんでした。

特に取材を始めたての頃は、取材を時間通りにやると言った、タイムマネジメントをするだけで精一杯になっていたので、そこは成長した部分だと思います。

ただ、事前に「こういう記事書くぞ」ってイメージを固めすぎてしまうと、取材が誘導尋問みたいになってしまうと思います。なので、あまり決め込み過ぎないと言う部分は意識しています。

1人1人に寄り添った取材が社員の心を動かし、取引先から寄せ書きをもらったことも

──取材ライターの仕事のなかで、もっともやりがいを感じた瞬間を教えてください

クライアントの成果につながった瞬間は、やっぱり一番嬉しいです。

例えば、私が取材を行った社員さんのインタビュー記事を読んだ人が、その会社に興味をもって実際に入社したという話をもらえた時などは特に嬉しかったですね!

他には、社員インタビューの関係で1年半くらい関わっていたクライアントさんから、契約終了時に寄せ書きをいただきました。その時に「自分の拙い言葉から的確な意図を汲み取って言語化してくれた」や「落ち着いた雰囲気で話しやすかった」などと声をかけていただきました。このような部分は、取材ライターをしていなければ得られないやりがいだったのかなと思います。

──取材に不慣れな人の言葉から的確な意図を汲み取ったり、話しやすい雰囲気を作るために意識されていることはありますか?

事前のリサーチに力を入れて、相手が上手く話せなくても私から誘導できるようにするなど、安心して話せる雰囲気作りを意識しています。

インタビューは慣れてない人が多いので、緊張してうまく話せず言葉が詰まってしまう人が多いです。私から「こういうことですか?」といったようにうまく誘導するためにも、事前に可能な限りの情報を集めてから取材に挑んでいます。

例えば、社員インタビューをしてほしいという依頼を受けた時に、人事担当者や直属の上司の方などからヒアリングしたこともあります。私の方で情報を持っていれば、インタビュー中に上手く言語化できないことでも、こちらから誘導できます。

他には、取材の冒頭に「あとから修正できますので、ざっくばらんにお話ししていただければと思います」と伝え、安心感を与えるようにしていますね。

今後は採用広報に強い取材ライターになりたい

──小町さんの今後の取材ライターとしての目標を教えてください

取材ライターはある分野に特化したり、地域密着型でやったり、さまざまな可能性があると思っています。

そして、取材ライターとしてのスキルは多くの仕事に活かすことができると思っていますが、その中でも私が一番可能性を感じているのは、採用広報のライターです。

具体的なイメージとしては、一つの企業と長いお付き合いをして、事業内容への理解を深めながら精度の高い社員インタビューをしていきたいと考えています。将来的には、広報周りのコンテンツも全部巻き取れる取材ライターになることが私の目標です。

──本日は貴重なお時間ありがとうございました!

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